生活習慣

高血圧と薬とガイドライン

日本には日本高血圧学会がありそこから高血圧治療ガイドラインというものが発表されています。
以前の2009年のガイドラインから2014年4月、新たにガイドラインが改定されていますので、お薬の事についてと合わせて内容をある程度理解しておきましょう。

まず薬についてですが、薬の種類ではなく降圧度によって規定される、ということが2009年のものよりもさらに強調されています。
これは、薬の種類を限定するという事ではなく、高血圧の方それぞれの改善、また合併症などへの考慮を行いながら降圧効果が最も出るお薬を選ぶことを推奨しています。

主要降圧薬としては、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬、ARB、Ca拮抗薬という5つの種類が挙げられています。
このうち積極的適応のない方へのお薬の第一選択として、β遮断薬を除いた4種類が推奨されています。

このほか、2014のガイドラインでは診療室血圧より家庭血圧を優先する事、降圧目標は診察室血圧、合併症あり、後期高齢者を除く方で140/90mmHg未満を正常域血圧とする事などが発表されています。
若い方、中年以降でも合併症がないという方は、診察室血圧は同じで、家庭血圧が130/85mmHg未満が正常域とされています。
この家庭血圧というのは、家庭で1機会2回測定し平均値を用いるというもので、診察室血圧と家庭血圧に隔たりがる、という場合には、家庭血圧を優先する遠いう判断です。

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